リアクタンス~育児編

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育児で注意すべきリアクタンスは、「ブーメラン効果」です。

宿題があるのにやらない、という状態のときつい「勉強しなさい!」と言ってしまう。「こっちが叱らないとやらないんだから!」というグチが出てしまうママ。

ただ子供の視点で見てみると、「今やろうと思ってたのに!」と、やりたくなくなってしまう、というパターンが多いんですよね。これが、ブーメラン効果です。

説得しようとすればするほど、逆効果になって帰ってくる。注意すればするほど、相手の態度が硬化してしまう。

お子さんが大人になった姿を想像してみてください。仕事でも何でも「言われなくちゃやらない」という大人では嫌ですよね。だったら、子供のうちから「宿題をやらなかった場合、損をするのは自分」という教訓を学ばせ、「勉強したらおやつが豪華になった、誕生日にずっとほしかったおもちゃを買ってもらえた」といったご褒美を与えて「頑張ったら報われる」ことをインプリンティングしていく方が得策。

以前から少しシリーズとしてリアクタンスについて記していますが、共通して言えるのは「人間は、自分で自分のことを決めたい」という生き物だということ。だからこそ、良いことであったとしても説得され叱られていれば、周りが自分の行動を決定しているという感覚に陥り、反発する。であるならば、「自分で宿題をやる」ことを決めさせれば良いのです。

だって、勉強頑張ったらいいことあったし。

だって、勉強したらおやつ豪華になるし。

だから、私、俺、ぼく、勉強する!

リアクタンスを制すれば、格段に「怒る」ことをせずに済みます。春休みで一緒にいる時間が長いからこそ、「靴を揃えなさい!」「手を洗えって言ってるでしょ!」怒る機会も増えてしまいがちですよね。そんな今、改めてリアクタンスの心理作用を意識してみてはいかがでしょうか。