「わすれたー」

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「今日、幼稚園でどんなことあったの?」

そう尋ねると、たいがい返ってくるのが、この答えです。

 

「わすれたー」。

 

おいおい、ついさっきでしょ。なんかあったでしょ。忘れるわけないでしょ。

そうは思えど、実は、本当なんですって。

小さな子供にとって記憶は断片的で、「出来事」としてストーリーのように自分の中で咀嚼され解釈されるのは、夜眠っている間の脳の作業。

女の子は、言語分野の発達が男の子よりも早いので、ちょっとの整理時間があればOK。確かに、上の子は「あのね、今日ねー、〇〇ちゃんと遊んでねー、積み木だったんだけどねー、赤いのが可愛くてねー。」と、ねーねー言いながら笑、その日あった出来事を返ってきたとたん「おかあさん、あのね」と可愛らしくおしゃべりしてくれました。

男の子は、

「わすれたー」とか

「わかんないー」は、日常茶飯事。

 

そして、面白いことに、何日もたってから突然「〇〇ちゃんと、けんかしちゃったんだぁ」とお話してくれることもあります。

「いつ?」と聞くと、「けっこうまえ。」とか返ってきますが。汗

 

本人の中のタイミングでお話してくれることに、丁寧に耳を傾けてあげたいな、と思います。