ゲーム

結構好きなんです、ゲーム。

時間があると、ついやっちゃう。子育てする以前は、もっとハマっていたかもしれません。だから、そのうち子供達がゲームをしたがるであろう日が来た時、「絶対ダメだよ」はなかなか言いづらいのが正直な心情。

もうすぐ夏休みですが、コロナ禍の影響で今年は学校のプールが開かれない(わが娘の小学校もそう!)とか、旅行には行けない、など自宅での時間がどうしても増えるため、「ゲームを子供にさせてよいのか」は、親として悩みどころではないでしょうか。

E091298B-04C7-4BB8-AAB5-74D4A42DB78F

*そもそもゲームの悪影響とは?

*何歳から遊ばせていいの?

*どこまで許していいの?

*どんなルールを決めたらいい?

こういった着眼点から、見ていきましょう。

まず、

*そもそもゲームの悪影響とは?

眠育の講演などで伝えられる「ゲームの悪影響」は、脳に対する強すぎる刺激(光の明滅など)が脳を興奮させ、覚醒させてしまうため睡眠時間が減るということです。平均的には10歳までに脳は作られる、と言われていますが、そんな作り上げる途中の非常に柔らかい脳に強い刺激を与えれば、いわゆる本能的な部分のみが活性化して育ち、理性をつかさどるような部分は発達を阻害されてしまう。「キレやすい」子供の脳ができるメカニズムです。暴力的なゲームさえやらせなければ大丈夫と誤解している親御さんが意外に多いことに驚くのですが、暴力的な殺戮系ゲームは確かに「生死」を軽視する思考に結びつく可能性は否定できないものの、何より脳の構造が光の明滅などの直接的脳への刺激によって影響を受けてしまう、というシステムそのものの問題点なのです。

(余談ですが、テレビが普及し始めた当初、テレビを見せると子供はダメになるといううわさが流れたのだとか。今、脳に直接的刺激を与え、疲労をも促すというブルーライトについて言いますと、スマホでゲームをした場合、テレビの2倍ブルーライトを浴びる計算になり、しかも至近距離ということを考えると、よほど今の方が問題は大きいと言えるでしょう。)

また、言語コミュニケーションを必要としない上、直接友達と会って相手の表情の変化を見ながらやり取りする機会に取って代わるため、充分なコミュニケーション能力が培われにくい。

さらに、ここが一番子育ての観点から見ると困ることなのですが、「自己管理がしにくい」のです。脳への直接刺激は、食欲などと同じ。つまり、生理的欲求に近いものを「やめなさい」と言えば、言われた側は怒りを抱きやすい。脳自体にも変化が起こる可能性が否定できない以上、なおさら「自分でいつでもやめてもイイと思える」状態をキープさせることは極めて難しいのですよね。

だからこそ、親子間でルールを決める、ということが必須条件となってきます。このルールについては、また次回のブログで言及しましょう。

 

ゲームは、悪影響ばかりなのか?というと、そうでもありません。集中力が高まるという意見もあります。(実際、外科医のうちの多くがゲームを日常的にやることでコンセントレーション能力を維持しているというデータもあるほど。)想像力も高まり、空間認識能力も鍛えられる側面もあると言えるでしょう。しかし、「他でも集中力や空間認識能力は高められる」という代替性があるメリットばかりだと言えるのも事実。実際、某世界的なサッカー選手を育てたママの育児本では「何もない原っぱで、ひたすらボールを追いかけさせたことが、ボールの遠近、空間の中における自分との距離感など、空間把握能力の育成を手助けしたのではないかと思う」といった意味の記述があるほどです。

つまり、ゲームにもメリットはあるのかもしれないが、ゲームでなければ培われないメリットは存在しない、というワケです。

ですから、

*何歳から遊ばせていいの?

このクエスチョンに対する答えは、「遅ければ遅いほど望ましい」と言えるのではないでしょうか。なるべく、ゲームの存在を知らせずに育てたい、というのが、一人の母親である私の率直な意見です。

あなたは、いかがですか?時代の変化とともに生まれた、親の新しい悩みです。数十年前は、こんな悩みは今ほど大きくなかったのでしょうね。だからこそ、自分はどう思う、というブレない答えを持っていたいものです。