出る杭は打たれるが、出過ぎた杭は打たれない!

高山の暮らしでは、名古屋のマンション暮らしの時とは比べ物にならないほど、「町内など、地域の作業に駆り出される」ことが多いんです。

父は昔からこういった地道な地域貢献をし続けてきてくれたんだな、とあらためて感謝の気持ちがわいてきます。
そんな昔と比べると、ずいぶん楽になったとは言いますが・・・
例えば、写真のこれ。
9BA55D06-683D-4B24-BEFB-1CC0BEFBA2F6
なんだと思います?
スパイク付き地下足袋―!
急な斜面での草刈りの作業などに用いるもので、主人がこのたび購入しました。
初めて見た!こんな地下足袋!地下足袋自体なかなか目にしないという方のほうが多いんじゃないだろうか…
さて、そんなスパイク付き地下足袋を主人は何のために準備したかと言うと、近所での『ダンコウバイ』という花の群生地を守るための作業の為でした。
なんだかんだほぼ毎年参加している主人ですが、
作業日前日に、私に言いました。「去年みたいに、皆さんにお茶をふるまえるようにしといてよ」と。
その言葉を聞いて、最初に私が思った事は
「また『出しゃばってる』とか言われないかな、イヤだな(>_<)」ということでした。
結局、雨のため作業も中止になり、お茶の出番もなくなったのですが…
自分の考え方を振り返って、思うんです。
あれ?私、おかしくないか?と。
主人の考え方は、いたってシンプルで善意。
「作業をする人の中で、うちが一番作業場所に近いんだから、もし喜んでいただけるならお茶を出したほうがいい」。
作業に参加するのも嫌がる人がいる中、率先して一番大変な場所に登って行ったり、さらにはお茶まで!奉仕精神バツグン!尊敬します(ノロケか!?笑)!
一方私は…人様のためになることをやりたい、という気持ちは持っているものの、
町内での事にとどまらず、名古屋在住だったときのノリでいろいろやった結果言われた『出しゃばっている』というカゲグチに辟易。
「言われたことしかやりたくないな」という、消極的姿勢になっている自分にハッとしました。
Uターンして、たった5年ほど。
Uターンした当初に、周りの人に対して感じたことのある「言われたこと以上に輪をかけて行動する!ってタイプが少ない」という物足りなさ。
まさに、いまの私が物足りない人間になっていたのです。
難しいな、地域性って。難しいな、いろいろと、人間関係って。
Uターン当初、人との距離感に悩んでいた私に主人が言ってくれたセリフ
「出る杭は打たれるが、出過ぎた杭は打たれない!『出過ぎたマネ』をして、図太く生きていけばいいんじゃない?」
これを再度思い出し、気分を新たにした今日この頃です。