地球のために、人の未来のために。

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最近、みどりの食料システム戦略に少し興味があります。
農林水産省が2050年に向けて掲げたいくつかの目標が挙げられています。
例えば、
化学肥料の使用量を30パーセント削減する。
有機農業のパーセンテージを25まで引き上げる、といったもの。
先日父が、とある農薬が約20年前に使用され始めてから、国産ウナギが危機に瀕し始めたという話をしていました。テレビで特集されていたもので、
「いもち」という稲の病気はそのころほぼなくなったが、それだけ強い薬品が含有されているのかもしれない、と。
一方で、今年、久しぶりに飛騨でも「いもち」の被害が報告されたのだそうです。夏の日照不足が原因とみられるのだとか。
さぁ、問題は「いもち」病の予防に際し防除を行うことも農薬を使用すれば「有機農業」の定義から外れてしまうということです。
他の野菜も同様なのではないでしょうか。
今、日本における有機農業は0.5パーセント。
JASが認定する有機生産物たりうる道の、なんと険しいことでしょう!
しかも、高温多湿の日本では、農薬の不使用によって黒カビなどの発生が懸念されており、「かえって人体に危険」との見方も生まれているのだそうです。
かのヨーロッパですら、ブドウの栽培に不可欠な農薬は使用してもJASマークが付けられる「特例」的な農薬があるのだそうです。
はたして日本にその特例は生まれ得ないのか?
ぜんぜん詳しくない私ですらこんな風に思うのですから、農業を営む方々の苦悩は計り知れません。
地球のためにできること。道は険しくとも、あきらめないことが大切ですね。