声の心理学

声が与える印象の奥深さは計り知れません。

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メールやSNSで連絡を取り合うより、電話で声を聴いた方が信頼し合える。例えば、母親からの連絡。メールやLINEより、やっぱり声を聴くとホッとしたという経験は、誰しもあるのではないでしょうか。

また、時には会って話すよりも的確な情報を声は与えてくれることもあるように感じます。ラジオDJとして、女性向けの番組を担当させていただいた際、女性企業家の方々にも多数番組にご出演いただいたのですが、その女性を知る共通の知人が「声を聞いただけでは、その女性だと分からなかった。むしろ、意外と高い声、時に甘えた語尾で話していることに、初めて気が付いた」と言ったことがありました。つまり、友人によるとその女性企業家さんはビシッと厳しそうなルックスで、会えばその印象ばかりが記憶に残りがちなのですが、実は可愛らしく甘えるような側面も持っていることに、「声のみ」のラジオを通して初めて気が付いた、というわけなのです。

声の不思議。

声を心理学的なアプローチで分析し、より円滑なコミュニケーションに役立てていただけるよう、何度かに分け、ひとつのシリーズとして声の心理学を綴っていこうと思います。

まず、「声」が与える印象をいくつかに分類してみましょう。

1、声域、音域・・・高い声か低い声か。

2、声量・・・声の大きさ。

3、速度・・・言葉を発するスピード、速さ。

4、声を発する位置・・・喉で声を出すか、腹から(腹式呼吸で)出すか。

5、声音、声色・・・声の質感。(温かみがあるか、冷たい印象かなど。)

6、抑揚・・・話す流れの中で、声のバリエーションをいかに出すのか。

 

さっと考えただけでもこれほど、多岐に渡って分類することができました。

何度もこちらのブログでも書いていることですが、メラビアンの法則が示す通り人と人のコミュニケーションにおいて、約4割は耳からの聴覚情報が基盤となっています。その最たる部分である「声」を、自分が思うがままに操れたなら、きっとコミュニケーション能力も上達するのではないでしょうか。ぜひこちらのシリーズ、ご参考にどうぞ!