3歳の息子に、先日から「どもり」が見受けられるようになりました。
「どもる」。
余談ですが、長年ラジオやテレビに携わってきた人間の一人として、この言葉を使うことにはやはり抵抗があります。いわゆる差別用語とされ、放送には適さない用語だとして扱ってきましたから。
息子についても、このブログに書くことも「タブー」なんじゃないか、とも考えました。ですが、今回学ぶうち、「隠すこと」や「何事もないかのように扱う」こと、また、何より「タブー視すること」が、逆効果になることもあるということが分かってきたんです。
お子様の吃音で悩む方が、少し参考にしてくださるよう、学んだことの全てを経験談を交えながら、何回かに分けてこのブログに記していくつもりです。
さて、吃音症状について。息子のタイプは、こんな感じです。
「おおおおお、お、お、おかあさん」「し、し、したーー(下)の階に降りようよ」。お母さん、が言えず「お、お、お、、、さん」となってしまうことも。
タイミングとしては、それまで言葉を発さない状態で(積み木、ブロック、プラレールなどで)遊んでいた状態から、行動の切り替えをする際の呼びかけ。本人が伝えたいことを話し始める、文頭で起こることが多いという特徴があります。
*同じ音を繰り返す「連発」=繰り返し。
*伸ばさなくてよい音を伸ばしてしまう「伸発」=引き伸ばし。
*言いたい言葉が出てこない「難発」=出にくさ。
中でも難発は、誰かから何かを尋ねられた時に起こりがちです。
「連発」は、脳の中で言葉を発する命令と実際に口から出るタイミングにずれが生じることで起こる、と言われています。実際に口から言葉が出るタイミングの方が遅い=言葉を発する脳の命令が先走ってしまっているような状態、というずれ方です。
「伸発」は、逆に言葉を発する命令の方が遅い、というタイミングのずれ方。最初の音から次の音に移るまでのタイミングが遅いため、最初の音が引き伸ばされてしまう、という状態です。
「難発」は、タイミングが遅かったり早かったりこんがらがって、かみ合わなくなってしまっている、という状態。言葉がなかなか出なかった後、やっと出た最初の一音(「ようちえん」なら、「よ」、「ありがとう」なら「あ」)だけが大きい声になって出てくるという特徴もあるようです。
ほんの先週までは、幼児らしい滑舌の悪さはありましたが、吃音症状は皆無でした。不思議なものですね。実際、突然症状が現れる、というケースが多く、「あの日、強く叱ったせい?」といったように直前の出来事を振り返って自責する親御さんも多いようです(かくいう私もそうでした)が、後から「何がきっかけで始まった?」と見つからない答えを探すより、「これから何をすべきか」を探っていきたいものです。
吃音は約20人に一人、5パーセントの割合で、2歳から5歳までの間に現れ始めることが多いといわれており、
データによって3対1、とか10対1とか様々だったのですが、総じて女の子に比べて男の子のほうが多いという統計があります。
また、吃音症状に悩む人のうち、3歳までに6割が、4歳までで9割が発症したのだとか。さらにここから、男の子は3年以内に6割、女の子は3年以内に8割が治る、と言われており、
幼児期の吃音は先に記した通り5パーセントの割合ですが、成人になると吃音症状を持つパーセンテージは1パーセントへと下がります。
つまり、治る子供が多い、ということ。
では、何をしたら治るのか?
何をしたらダメなのか?そこの部分を次回、このブログにまた書いていきたいと思います。