女の子に「かわいいかわいい」と言って育てると、賢い子が育つというのは意外とよく知られた話。
我が家では、私の褒め言葉のボキャブラリーの少なさから、ついつい「すごいね」「偉いね」ですべてを片付けてしまいがち。そんな今日この頃、ふと気が付いたんです。なにかというと、うちの下の子(もうすぐ5歳になる男の子)は、「ねぇ、お母さん、これすごい?」と尋ねてくるし、上の子(7歳になった娘)を褒めれば、「ぼくもえらい?」と尋ねてくることに。
「もちろんすごいよ」「もちろんえらいよ」と返しはしても、その場では納得した様子でもまた次の日には「ぼくもえらい?」「ぼくはすごい?」と尋ねてきます。
これは何か?・・・そう、これは、息子の中の「不安の表れ」。
子供は本来、自分に自信を持っているものですが、なにかが出来た時だけ「すごい」「えらい」と褒められることで、普段の自分は「すごくない」「偉くない」のではないか?という不安も、幼いハートの中に生まれてしまうから不思議。
そうやって、「何にもしていない普段の自分」=「すごくない」=自分に自信が持てなくなってくる、という図式が生まれたらもったいないですよね。
そんなときどうすればいいのか?というと、
例えば片付けたら「片づけたんだね」。ブロックが上手にできた得意顔だったら「ブロックを上手に作れたんだね」と、いわゆる「関心を持っている」ということを示せば、男の子にとっては十分なのです。
子育てに必要なのは、そう、関心と感心!
関心を示したら、感心していることを伝える場合には、「アイメッセージ」と言われる表現方法で気持ちを伝えるのが得策です。「お母さん、こんなにかっこいいブロックのロボット観たことないから感激した!」「お手伝いしてくれて、お母さん嬉しい!」といった感じ。「私(I アイ)は〇〇」と伝えるのがIメッセージ(アイメッセージ)なんですね。
私が「すごい」「偉い」と言ってしまっていたのは、「あなたはすごい」「あなたはえらい」というような、「あなた(You ユー)メッセージ」。
このYouメッセージばかり言われていると、つねに「自分はどう思われているのか?」「自分はすごいのか?」という、…端的に言えば「人の目を気にする」大人へと成長していくと言われています。
人の目を気にして生きるより、自分の中のたのしい気持ちや幸せを大切にするように育ってほしいですよね、親としては。だったら、そのためにできるのことの第一歩が「アイメッセージと関心を示す言葉」。
私と同様、「すごい」「えらいね」「かっこいいね」などという言葉など、Youメッセージで我が子を褒めていたあなた、一緒に第一歩から始めていきませんか?