恋愛において「相手の立場に立つ」ためのスキルについて前回書きました。
今回は、それをビジネスでより役立てるためのノウハウを少し綴りましょう。
『役割交換法』というものがあります。
異なった意見を持つAさんとBさん。なかなか合意に至らない、結論が出ない、という場合には、Aさんの意見をBさんが。Bさんの意見をAさんが、それぞれ替わって論じてみるのです。すると、相手の伝えようとしていたメリットが理解でき、また、自分の意見のデメリットも客観的に見えてくるから不思議。驚くほど効果的なんですよ!
私はコンピューターには詳しくないのですが、人間をハード、思考をソフト、と想定した場合、それまでと異なった新たなソフトを認識するためには、一度インストールして起動してみないと、分からないのですよね。どんなハードにも通用するソフトが最も有効という結論がおのずと導き出されるはずです。
上記のように二人で行っても有効ですし、一人二役を演じてもいい。(二人でやる場合はディベートに似ていますね。)
中和点を探すこと。これがビジネスにおける、相手の立場に立つ目的です。自分の意見を100パーセント相手に飲ませる、ではなく、また相手の意見を100パーセント飲む、でもない。70自分30相手のバランスかもしれませんし、50・50かも。よりクリアに結論が導き出されるために、きっと『役割交換法』は有効なはずですよ。