人は元来、こんな嗜好を持っています。
「ありのままの自分を受け入れられたい」
「人から必要とされたい」
「自分の居場所を持ちたい」
それは野の花が
自分の花を咲かせる土(場所)を持ち、すくすくと花を咲かせ実を結ぶように懸命に生きるのと
同じなのかもしれません。
白い花びらの野の花は、「もっとがんばって赤い花になれ」と言われても不可能です。
それと同様に、人には元来のカラーがあり、
頑張れば別のカラーになれるとは限りません。
例を挙げると…
元来技術職に向いている人が営業で『頑張る姿』というのは、
営業の向いている上司から見ると
『どうしてそんなことができないんだ、頑張っていないんだな』という不理解を生みがちです。
すると、赤い花になれないどころか、白い花ですら咲かすのを諦めてしまう。
「やる気が出る」職場というのは、
自分が咲かせる白い花が、より白い大輪の花へと成長させられるような環境である
と言えるのではないでしょうか。
つまり
適材適所
これは意外と難しい問題ですよね。
社員自身の希望を大切にしている企業ならなおさらです。
適材適所が行われ難い場合のデメリットの大いなる一つは、「やる気の消失」である、
というメカニズムはご理解いただけたでしょうか。