取り上げられたのは、岐阜県山県市伊自良地区の「伊自良大実柿」でした。100年以上にわたる、干し柿の生業。長い歴史を持つ、この地域にしか育たない柿木。そこから柿渋染めや干し柿を伝承しようと立ち上がった、一人の男性。
岐阜県出身でもなく、この伊自良地区の干し柿に出会ったのは東京でシステムエンジニアとして働いていらっしゃったときだったというから驚きです。ご覧になってくださった方もお感じになられたかもしれませんが、ナレーションをつけながら私は、その男性が「この下記を後世に伝えていくという役目に出会い自分らしい生き方を見つけた」と考えていらっしゃた姿勢に感銘を受けました。
仕事、と一言で言っても様々。
ただ、根幹にあるのは自分が何かを頑張ったことによって、何かが変わる、何かの役に立つ、その喜びなんじゃないでしょうか。おりしも、先月23日の祝日は勤労感謝の日だったこともあり、勤労とは喜びだ、ということを自分自身も感じるとともに、大好きな仕事に出会え、またそれを継続させていただいていることに感謝ひとしおです。
*写真は、うちの父(91歳)が今年も庭の柿の木に実った渋柿で作ってくれた干し柿です。これもまた、ひとつの「生業」の尊さでしょうか。