水に流すスッキリ感。

50084D3D-B6A3-44F5-9098-C51BBB4E0B98お笑いが大好きです。だからこそ、お笑い芸人の方々が視聴者を笑顔にすることができない記者会見や関連報道を見るのが辛いと感じます。

今回の一連の流れを見て、罪深きは誰なのか。誰に対する謝罪なのか。どう立ち直れば、私達はお笑いを見てまた笑顔にしてもらえるのか。門外漢ながら色々考えるところがありました。

人は、生きていれば恥をかきます。聖書では恥ずかしいという気持ちが全ての知恵の始まりだったと伝えています。

恥から、何を学ぶのか。

恥ずかしいという気持ちさえ思い出せば、全ては幸せに繋がるのではないか、と常々私は考えています。

 

夏といえば夏休みの読書感想文。

背伸びをして小学生ながら「ああ、無情」を読んだ子供の頃から、ずっと忘れられない一説があります。

家族のために一切れのパンを盗み、15年の禁固刑になったジャンバルジャン。彼が銀の食器を盗んだ時、ひっ捕らえた警察官に向かって、神父はこんなことを言ったのです。

「この食器は、彼が盗んだのではない。私が彼に与えたのだ」と。しかも、燭台も一緒にプレゼントしたのに、それは置いていったのですよ、と話した。

この神父様の言葉を聞いて、ジャンバルジャンは荒んだ心を入れ替えた。

有名なエピソードですよね。初めて読んだ子供の頃、感動して、こんな人間になりたいと憧れました。

許すこと。

同情はいらないというセリフが数多くドラマや本には登場しますが、果たして本当に同情は潔さの対局に位置するのでしょうか。

 

子育てでも、同じことばっかり叱っているママの話をよく耳にします。夏休み、午前中は勉強って決めたでしょう!とかね。

ただ、本当に子供と対等に決めた約束だったのでしょうか。子供でも、自分の意思で決めたことならば、毎日毎日、叱られながらもそれでも破る、ということはなかなかありません。

午前中は、そうかー、友達がサッカーしたくて待っててくれてるんだね、たしかに午前中の涼しい時の方がサッカーならやりやすいもんなぁ、とか。

同情し、許す。譲歩する。

じゃあ勉強は昼ごはん直後にやろうか!など意外と、スムーズに妥協案が見つかるかもしれません。

会社内での意見の食い違いも然り。

大人も子供も、

自分の主張ばかり言っていては、何も変わらない。

水に流す、という日本語が、最近になってやっと私は好きになってきたんですよ。あなたは、いかがでしょうか。