支持か否か。

自民党に対する支持率の上昇は、ブラッドリー効果に過ぎないのではないかという見解があるのだそう。

ブラッドリー効果(Bradley effect)というのは、アメリカの選挙において世論調査を行うと非白人候補者の得票率が高いのに対し、実際の選挙結果はその得票率を下回るとされる説です。「世論調査で、白人候補者を支持すると答えると、差別主義者だと思われるのではないかと心配」といった気持ちによって、世論調査のときだけは本心と違う答えを口にする、という心理によって起こる調査とのギャップ。

現在の日本の自民党の支持率をにそれを当てはめる、というのはつまり、「病気で退任する安倍首相を非難する形で他党を支持するのは、病人をいたわる気持ちを持っていないといった風に思われるのではないかと心配」という気持ちによって、世論調査のときだけは本心と違う答えを口にしているのではないか?調査と実際の結果との間にはギャップが生まれるのではないか?という考え方なのでしょうかB939C000-58E4-44F3-A434-55AEF2B447F7

今回のケースは、ブラッドリー効果という言葉が生まれた背景と全く根っこを異にしていると思うので、簡単に口にするのはどうかしら?と疑問はあるものの、「安倍ロス」という言葉すら生まれ、8年の長きにわたって日本のトップとして政界をリードした存在がバトンを渡すのには、単純に運動会のリレーのようにはいかないものなのでしょうね。