「押すなよ、押すなよ!」は、熱湯風呂では「押してね」のサイン。
子育てをしていると、このコントのようなやり取りが実は日常的に起こるから不思議です。
例えば、冬の道。「転ぶなよ!」「転んじゃだめだよ!」と言ったとたん、転ぶ。笑
実は、母親など、子供本人が信頼している対象から転んじゃだめよと言われた時、そのすぐ後に転ぶ確率は50パーセントを超えるそうです。
暗示―。
やだ、すごいー。汗
「転ぶ」という言葉によって、転んでいる自分を頭の中に思い描いてしまうんでしょうね。そしてそれが実現する。
日本人は「言霊」という言葉を昔から神秘的なものとしてとらえてきた民族ですが、まさにこういった暗示もその一つと言えるのかもしれません。
「落ちるなよ」「転ぶなよ」ではなく、「道路が凍っていて滑るから、気をつけてね」「ゆっくり歩こうね」など、転んでいない=成功したビジョンを想起させるような呼びかけ、誘導を心がけたいものですね。
勉強しなかった時に叱る場合も然りです。「勉強しないと立派な大人になれないぞ」・・・この失敗ビジョンが実現したら困ります(涙)。
「勉強すると、クラスの女の子にもてるぞ」とか(笑)、成功ビジョンを子供に想起させるような言葉を掛けたいですね!