テックフリー

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ママ友の子供が通う学校からのプリントで、「教育にお勧めのYoutube動画、アプリなどがあれば教えてください」という質問項目があったのだとか。

びっくり。

なにそれ。

ありえないでしょ。

 

そのプリントは、PTAの委員会が主体となって、子供のSNS利用を見直そう、というような趣旨だったのだそうで、そもそもプリントを制作されたモチベの段階では間違っていないのかもしれません。

しかし!

「小学生がスマホやタブレットなどを家で利用する」ことが前提の質問は、どうなの!?と、友人は御立腹。私も、その通りだと思います。

 

文科省が、タブレットを一人一台無料配布したことも、私にとっては『どうなの?』と思うこと。デジタルネイティブな、今小学生である子供たちの世代(α世代)であれば、生まれた時からスマホなどが存在しているわけですから、学校でわざわざ「使い方」など教えなくても、自然と身につくはずです。Z世代やミレニアル世代(子供たちにとって親くらいの世代)が「ハイ皆さん、電源を入れましょう」なんてわざわざ教えなくとも。

これが、配布したのがMacですよ、とかなら納得できるんです。

なぜならば…タブレットを使いこなしたところで、所詮「エンドユーザー」に過ぎない。革新的なアプリを作って普及させるという夢のある行動を願うなら、パソコンでなければ意味がなかったはずです。コードや、・・・HTMLの勉強をしなくて作れるレベルのアプリなど、ありふれてい過ぎて、普及などしていきません。

つまり、現状における配布されたレベルのタブレットなど渡していても、子供たちは100年たっても『時代をリード』していくレベルには到達しないのは目に見えている。単なる「タブレットユーザー」を育てる目的は、何なのか?デジタル教育の推進?家でも学習可能に?だったとしても、単なるユーザーの『楽さ』加減を覚えてしまったら、もう難しいコードを書いたりなんて、なかなかハードル高くなってしまうと思うのですが。

だって、あのスティーブ・ジョブズは子供にはiPadを禁止にしていた、という有名なエピソードがあります。

例えばゲームを、「やる人」は、「作る人」には99パーセントなりませんもんね。

(ちなみに、うちの主人は『Youtuberが人気の将来の夢とかいうけど、YoutubeならYoutuberとして出るのが夢、ではなく、Youtubeみたいなソフトを作る!って方を夢にしてほしい』と言っています。激しく同意。)

せっかくデジタル推進するのなら、どうしてイニシャルでPCを配布しなかったのか。コストが問題なら、小学生には配らずに、中学生だけでもよかったのに。

だって、あのビルゲイツだって、14歳まで携帯電話すら子供には禁止していたのですから。

 

いろんな疑問が生まれます。

「子供とネット」については。

 

いろいろ親御さんによって意見も分かれます。だからこそ、冒頭に書いたようなプリントが学校から配布されるのでしょう。

しかし・・・声を大にして言いたい。

ネットを毎日見る・触るなどしている子供の脳は、頻度が高ければ高いほど、大脳の灰白質(かいはくしつ)の成長が遅れ、酷い場合「3年成長しない」という実例もあったほどです。体も知能も成長する子供の、脳の一部分が「3年成長しない」という、意味をもっと重くとらえるべきだと思うんです。

世界最先端のデジタル主要核が集まっているシリコンバレーの子育ては、「テックフリー」が今や当然のスタンスです。

紙と鉛筆万歳!

電子書籍より紙の本!

プログラミング脳を育てたいならばこそ、タブレットやスマホの「ユーザー」にならせるのではなく、自然に触れ、また、株などを体験してみるなど、「実体験」を積み重ねさせたほうが、ずっと実現可能性がある。日本の小学生にこそ。

ネットの中の知識に触れると、「知ったつもり」になりがち。

でも、それは本当に「知っている」ではない。子供から体験を奪ってはいけない。

家で学習、ではなく、学校で学習して、「悔しい気持ちを味わう」「成功した喜びを感じる」「喧嘩をして、仲直りをする」とか「友達のために泣く」とかいろんな経験を積み重ねることが大切なのではないでしょうか。