これまで2度にわたり、
子どもの発達段階に即した「グループ化」を綴ってきました。
今回は、グループ化の最終形。
「ピア・グループ」と呼ばれるものについて。
女の子の「トイレ、一緒に行こう」に代表されるようなグループ化、チャム・グループ。
同じアーティストを好み、同じスタイルの洋服を好み、「同じ」であることに安心する。
そこにはもちろん安心感はありますが、
そのまま「みんなで全く同じ」ではいられないものでしょう。
チャム・グループの「同一性」から、
多様性を容認しあうグループへと成長していきます。
お互いの将来の夢を語り合うような、青年期のグループ化です。
思えば、このように成長に合わせていろいろなグループに属し、離れを繰り返す人間ですが
ピア・グループは、「生涯の友」として決して失われないでしょう。
自分らしく生きることは、時に疎外感を呼び込み、時に苦しいものです。
しかし、だからこそ、その山の向こうにある景色を、わが子にも見てほしいものです。
疎外感と、孤独感は本来別物。
自分らしく生きることを恐れないでほしい。そして、自分らしく生きることで自分を、また周囲の人を幸福にするような
そんな関係を持っていってほしいと親としては願うばかりですね。