Facebookなどを見ていると、友人知人の日常における「楽しいこと」が溢れています。
子供のいるママなら、子供の成長の様子。夫婦二人の家族なら、一緒に旅行に行った様子。独身さんなら、仕事で楽しかったこと、おいしかった食事、などなど。
みんなそれぞれの「しあわせの形」があるんですね。
さて、この「しあわせの形」。よく言われるのが、どんなに仕事で成功したとしても『孤独な人生に幸福はない』ということ。これは本当なのでしょうか。
自分で好きなように生き、好きなことをし、好きな場所に出かけ、好きなものを食べる。もちろんそれが「一番の幸せの形」という答えもあるのでしょう。
ですが、心理学でいわれるのは、人間には「与える欲求」がある、ということです。
カナダで行われた心理学実験にて、大学生にお金を渡し、自分のためにお金を使うグループと、自分以外にお金を使うグループに分けたところ、人のためにお金を使ったグループの方が、はるかに幸福度が高くなっていたのだとか。
これは、カナダにとどまらず、貧富の差を超えて出された普遍的欲求なのだそうですよ。
つまり、いかに貧しかろうが、その毎日の中でも人に何かしてあげられた、という喜びは、与えた側をこそ幸福にする、ということです。
子育てと仕事の両立に頑張るママが、忙しくて疲れているはずなのに幸せそうなのは、この『与える喜び』を知っているからなのかもしれません。
もしも「自分の好きなことを満足いくまでできているはずなのに、何か物足りない…」そんな風に感じた時は、誰かに何かを、与えてみてはどうでしょう。自分が仕事を頑張ったご褒美に、自分ではなく身近な友人や家族にプレゼントを贈る。
するとその瞬間、自分がご褒美を得た時とはまた一味違った悦び、いつもとは違う「しあわせの形」が見えてくるんじゃないでしょうか。