よき理解者?

143d191bc778eceed67fc18d44f072b4_s今、このBlogを読んでくださっているあなた。

時には誤解されてしまうこともあるけれど、やさしさを心の中に持っていて、本当は少し寂しがり屋なところもあるんですね。落ち込むことがあったとしても、大丈夫。ありのままのあなたを受け入れてくれる人は、もうそばにいるはずですよ。

 

…なーんて、書いたとしたら

「自分に当てはまる!」「自分に向けられた言葉だ」と、どの位の割合の方が思ってくださるでしょうか。

よく「占い師には誰でもなれる」といわれるそうです。つまり、誰にでも当てはまるようなことを言ってさえおけば、受け手の方が勝手に「よく当たる占い師だ」と評価してくれるケースが多いから、という理論。

例えば、「あなたは周りからはもしかしたら意外と思われるかもしれませんが、ロマンチストな側面を持っているんですね」とか

「元気で明るく見えても、本当は心の中に、悩みを抱えているのではありませんか?」など。

もしくは、「A型の人は几帳面」とかね。いや、ほんとは私血液型占いとか結構好きなんですけど笑。まぁ、確かに言われてみると…という感じもしてきます。

 

これが、バーナム効果。

1956年に、アメリカの心理学者ポール・ミール(P.E.Meehl)が、興行師 P・T・バーナムの “we’ve got something for everyone”(誰にでも当てはまる要点というものがある)という言葉に因んで名付けたもの。真髄をついている言葉だと思いませんか?アメリカの心理学者バートラム・フォア(Bertram Forer)の名をとってフォアラー効果とも呼ばれています。

 

これ、恋愛で活用するときっとモテます。

「あなたって、他の人は気づかないかもしれないけど、ときどき寂しそうな顔をする瞬間があるね」などともしも言われたら、「あ、私のことすごく良く見てくれてるんだ」って感じませんか?恋愛では、いかにその相手の理解者になれるかで関係の深さが定まってくるものです。

誰にでも当てはまる言葉だったとしても、理解したいと感じる相手に対して向けてみると、少なくとも「自分を理解したいと思ってくれている」という意志は伝わるんじゃないでしょうか。

男性からは不思議だと思われるかもしれませんが、女性はそもそも「理解されたい」生き物です。自分だけが知っていると思っている自分を、余すことなく好きになってほしい、という気持ちがどこかにあるのです。

だからこそ、女性は「理解してくれる男性」にとても弱いわけですが、(だから、男性はバーナム効果を使ってみると、びっくりするくらい好意を持ってもらえると思いますよ。)

私は、こう言いたい。「理解されたがってばかりではなく、理解したがってみてはどうだろうか」、と。

 

実は、友人知人の夫婦間や恋人間の悩みで「私の気持ちを理解してくれない」という相談が圧倒的に多いのです。

「じゃあ、ご主人の気持ちは、理解できてるの?」と尋ねると、「できてるつもりだけど?」と。「つもり」、ね。こういうケースの場合、おそらくご主人も、奥さんの気持ちを理解できている「つもり」なんだと思うんです。

人の心には「返報性」というものがある、と以前からこのブログにも書いていますが、理解したい、という気持ちもまた自分に返ってきます。だからこそ、その小さな一歩として、バーナム効果って良い利用の仕方があるんじゃないかと思うんです。

本来理解「されたい」生き物である女性のあなたにこそお勧めしたい、バーナム効果。仲直りやマンネリ打破の、よいきっかけになりますように。