毒親〜2.子供を脅す

image子供を不幸にするという「毒親」。

今回は特徴2つ目、「子供を脅す」についてです。

脅す、と言うと随分と強い表現ですが意外とやっている親御さんが多いので要注意。

例えば「ごはんをちゃんと食べなさい、さもないと大きくなれないよ」や、「どうしてそんなワガママ言うの?いい子にしないと置いて帰るわよ」など。

これの何が子供の心によくないのか。

それは言わば「後だしジャンケン」だからです。

つまり、ごはんをいっぱい食べると大きくなるよ、と前以て言っているかどうか。お店でワガママを言わない約束を事前にその日していたかどうか。

子供にとってのワガママは、「悪いことを言ってやるぞ」と口に出されるのではなく、あくまで子供自身の「したいこと」です。

自分の願望を口に出した時、それがママの都合によくない場合脅される。それが毎日繰り返されると、子供は自分の願望を口にすること自体に躊躇し、自由を失います。

お店で○○が欲しい、とダダをこねる、という場合でも

時々は買ってもらえるからこそ、子供はダダをこねるわけで。「今日はダメ」を後から言われてもなかなか納得できないんですよね。

欧米の友人が言っていました、「私の国の場合、子供と買い物に行くなら、行く前に約束をする。例えばお菓子を今日はねだっても買わないよ、とか、お店の商品にイタズラしたらすぐ帰るからね、とか。そして実際買い物に行った先で約束を子供が破ったら、本当にすぐ買い物をやめて帰っちゃうの。」と。

日本の場合、叱りはすれども買い物をやめて帰るのはなかなか聞かないやり方ですよね。

もちろん、欧米のやり方がベストアンサーとは限りません。忙しい毎日、買い物がその日できないと生活がまわらないし!

私はこの話を聞いてバイキンマンを思い出しました。笑

バイキンマンは時々美味しいものを食べられるから、あのやり方を変えないのだと心理学的には分析できるからです。

バイキンマンが「悪い」のか、環境が悪いのか。

バイキンマン大好きな私はバイキンマンが「悪い子だから」の一言で済ますのは大変心苦しいのです!

「そんな悪いことをするとアンパンチ」を繰り返しているバイキンマンが、アンパンチでやっつけられても毎回やり方を変えない理由。まぁ、これはアンパンマンに挑むのが宿命だからでもありますが笑

思いませんか?バイキンマンは「僕にもちょうだい。」のたった一言が言える性格ならば何も争いはないのに、って。

子供を脅さないために、どんなしつけをしたらいいのか。どんなアドバイスをしたらいいのか。そして、どんな約束をし、どんなやり方で守らせるのか。

子供それぞれの性格に合わせて、試行錯誤が必要でしょうし、その試行錯誤こそ毒親にならないための大切な心なのではないでしょうか。