毒親~3.やりたいことを禁止する

子供が将来トラウマを抱える、自分に自信が持てない子になるなど、弊害の多いとされる『毒親』。

これまで2つの特徴を書きましたが、

1.子供を否定する

2.脅してしつける

両方とも、自分にも当てはまる部分があるのではないかとひやりとするものではないでしょうか。

そして今日お伝えする毒親の特徴3つ目も、然りです。

 

「子供が、やりたいと言っていることを禁止する」。

子供の「やりたい!」「こうしたい!」は、大人から見て常に安全、安心、正しいものとは限りません。また、もちろん安全に関することは「それは、危ないからやめておこう、ダメだよ」と禁止するのは必要なことです。しかし、時折子供にとって失敗体験になるだろうなぁ、と思われるようなことであっても、本人の意思を尊重してやらせてあげることは、とても大切なんですね。

最近1歳9か月の娘にもかなり自我が芽生え、それまで親の私などがやってあげていたことを「チムンデ!(自分で!)」「ダイチョブ!(大丈夫!)」と舌っ足らずな口調で、「自分でやりたい」と気持ちを伝えてきてくれます。

例えば、滑り台は一人で滑れる。階段の昇り降りも、自分でやりたい時がある。ご飯は自分でスプーンやフォークを使ったりして食べられる。帽子は自分でかぶれる、靴は自分で履ける…そんなささやかな訴えです。

毎日繰り返される「チムンデ!ダイチョブ!」と彼女が言う事柄のうち、もちろんいくつかはまだできないこと。そういうとき、つい彼女の「自分でやりたい気持ち」を「ワガママ」かのように扱ってしまいそうになる瞬間があるんです。失敗してしまった時もそう。今日も、コップに自分でお茶を注ぎたい、と冷めた麦茶の入った急須を手にするうちこぼしてしまったり…そんなときは「ほら、だからお母さんがやるって言ったのに」という言葉がのどまで出かかりました。

コレなんです、子供にとって良くないのは。

(失敗した時)「ほら、だからやめとけって言ったのに。」

(やる前の段階で)「ママは〇〇ちゃんのためを思って言ってるの。ママの言うことを聞いて、やめておきなさい。」

親にとってみれば、「正しいことを教えているつもり」のこと。

ですが、子供が自分の力で失敗する経験を積み重ねないということは、「成功する体験」も心から満喫できない、ということを意味します。そこがポイント。

「ママの言っているとおりにやったら成功した」ではなく、「自分で、やりたいことをやって失敗もしたけれど、自分の力と意思で成功した」経験が大切。

これが過度に損なわれると、自分の意思決定に自信が持てない性格が形成されてしまうという危惧があります。また、俗にいう「指示待ち人間」になってしまう恐れも。

 

私の娘はまだ2歳前ですが、こういった時期から…いえ、こういった時期だからこそ気を付けなくてはいけないと強く感じています。

もちろん、ある程度の年齢になれば、社会からの刺激も増えますから、子供の「やりたい」をすべてやらせるというのは危険も伴いますし、推奨はしません。(例:中学生のスマートフォン利用、など。)

要は、ある程度の年齢になるまでに、いかに「自分の力量を見極め、自分の裁量で危険を回避する能力を培わせてあげるか」ということがカギなのではないでしょうか。c42db96bc5f9fa8cf5e7f68bfff159dc_s