広告(CM)の影響
一言CMと言っても、可愛らしい女の子が踊ったり、動物が出てきたり
アットホームな家庭が描かれたり、逆に悲しい情景をあえて映画のようにCMにしていたり。
多種多様。
フィルムフェスティバルのCM部門が昨今より注目されるのも頷けます。
そんな広告を心理学的にみてみましょう。
CMを見て直接的に生じた感情が、その広告メッセージの精緻化に及ぼす影響に関しては、
社会心理学の観点からすでに研究されています。
つまりCMを見て、
明るい気持ちになるポジティブCMの場合と、
暗い気持ちになるネガティブCMの場合の、
どちらが「広告内容」を記憶しているか?
どう思いますか?
答えは、「ポジティブなCMの方が、広告された内容を記憶している」です。
何故なのか。
それは、悲しい気持ちなどの、ネガティブな感情は、人の心のフィルターによって
「感情改善」に動機づけられるから。
つまり、悲しい気持ちになった場合、それを心は「忘れよう」と務める、というわけ。
人間の忘却のメカニズムの底深さを感じさせる研究結果です。