言わずもがなのことですが僭越ながら説明させていただくと…
この表現の元となったのは、X世代=「ジェネレーションX」。
アメリカのベビーブーム後の世代=’60年代半ばから’70年代半ばの高度成長期に育った世代だとされ、ダグラス・クープランド著作「ジェネレーションX」からきている表現。つまり、ベトナム戦争終結直後ころまでに生まれた世代がX世代と呼ばれるとともに、
1980年代から’90年代半ばまでの生まれがY世代で、ミレニアル世代とも特徴を表現された『かつての花形』とでもいうのでしょうか。
そして、その後から2010年ころまでの生まれがZ世代、さらにその後(うちの子供世代)がα世代と名付けられているのだとか。
今、特に注目されるのはZ世代なのだという論調が目につきます。
Y世代は、いわゆるデジタルパイオニアです。検索エンジンやSNSの誕生を目の当たりにしてきた世代。
Z世代は、生粋の「デジタルネイティブ」なわけですよね。しかも、アメリカにおいては人口の4分の1を占め、世界においてもっとも影響力のある購買層になりつつあることが、経済的にも注目されている所以なのでしょう。
Z世代の特徴を見てみると、デジタルネイティブであるということをはじめ、「これまでとガラッと違う」環境の中で育った特徴がいくつも挙げられます。プライバシー意識の高さ、エコへの関心の高さ。
もちろん世代で個性をひとくくりになどできはしないのですが、「個」への意識がより高まっている世代という印象があるのではないでしょうか。
今、Z世代に含まれる小学校中・高学年の子供たちを見てみると、さして時を掛けずに気付くのです。
「人の趣向に対して、批判をしない」ことに。
「いいんじゃない?」と、容認する。自分と違う趣向であっても、もちろんそう。
一方で、友人の好きなものだからという理由で簡単に「じゃあ自分も」とはならない。面白いです。無関心なのとも違う。多様性に対する包容力が大きい。
これは、経済的には「流行を作りにくい」側面もある個性とも言え、この世代がインフルエンサーであることの意味や、「これから人と人のコミュニケーションはどう変化していくのか。いじめは消えるのか。増えるのか。」そんなことも、これまでと全く違う視点を持って、より深く考察していく必要性を感じます。
遅くに子供に恵まれた私は、子供たちの気持ちに、どう寄り添っていけるのだろうか。
親としても、よく考えていく必要があるのでしょう。