去年は無観客開催だったわが子が通う小学校の運動会。おととしは、「自分の子供の競技だけ見てもいい」というコロナ対策がとられていました。
そして今年、初めて「運動会の間中、見ていていい」という会を満喫!また、我が家では小学生になったばかりの下の子の「小学生らしい」活躍にも期待がかかるところでもありました。まだ、同一家族内での観戦を、など制約はもちろんありますが、去年の「後日ネットで保護者に公開」という残念な記憶があるだけに、ただただ感謝。
全国的に、皆さんもそうだったんじゃないでしょうか?
初めて保護者目線で「応援合戦」「選抜リレー」などを見られて感動もひとしおでしたが、声の仕事をする人間からすると、「よかった!」と一つ、安心したことがありました。それは「団長のあいさつ」など大きな声で子供たちが話した時の発声です。わが子の通う小学校での団長さんたちは、よかった!ちゃんと口を縦に開ける表情ができていることが、声から感じられました。
なぜこんな心配をするかというと、明らかに小学生や幼稚園児など低年齢の子供たちの発声、活舌に、数年前のレベルとの差を感じるからです。
学校では、マスクをする生活になじんでいる子供たち。授業で発表するときももちろんマスクをしています。そして、学校では「マスクを触ると怒られる」という暗黙の(?)ルールが。もちろん、衛生面を考えれば、手で、口を覆うマスクを頻繁に触るのはよくありません。コロナ禍では、それが命を守ることに直結する対応だったわけですから、先生方が「マスクを触りません!」と毎日指導してくださったことは当然と言えます。
しかし、残念ながらその弊害として、こどもたちは「マスクをずらすことなくしゃべる」技術を身に着けてしまった!!!これは、どういう口角の状態か、実際に是非皆さんもやってみてください。ただしく「あいうえお」をはっきり口を動かすだけで、マスクはズレます。
マスクの弊害として、活舌が悪くなったか否かは、日常生活の至近距離での会話ではなかなか気づけないものです。
20メートル離れて、「あおい そら」と子供たちに言ってもらってみてください。「おおい そろ」に近い発音で聞こえたら、黄色信号です。
こどもたちをはじめ、「はっきりと はなす」ためのレクチャーも行うことができます。もしご興味がある団体様は当ホームページからお問い合わせください。