ニュースによるとマスクの売り切れが日本でも相次いでいるといいます。
インフルエンザ発症数の関係から、子供たちの通う幼稚園でも積極的なマスクの着用が呼びかけられています。普段の風邪ではどうでしょう?保護者の立場からご覧になると、実態としてはどうなんでしょう?例えば幼稚園児にマスクを着用させますか? 我が家では、させたり、させなかったり(本人の意思によるところが多いんです(汗))。
大人ではどうでしょうか?新幹線、バス、通勤電車、路上。私は断然、できることなら、なるべくマスクは「する派」です。風邪をひいている人で、マスクをしていない人がくしゃみや咳を繰り返していらっしゃるときには、「マスクしてくれないかなぁ。風邪の治りもよくなって自分にもいいことだし、うつさない配慮は周りにもメリットがあるのになぁ。なんでマスクしないんだろう?」なんて考えるタイプです。
さて、ここで考えてみたい、「普通」。
普通私は、出かける時に一連の動作としてマスクを手に取ります。当たり前として、ほぼ無意識に。スキーマというのですが・・・ちょっと難しい説明の仕方ではありますが、「人間が経験し、体得してきた知識や体験が、体制化されまとまっているもの」。
私はマスクというものを利用することが当たり前だという、自分のスキーマを持っているわけですね。そんな私から見ると、「風邪なのに、閉鎖的な環境でマスクをしてくれないなんて酷い」となってしまいがち。
一方、マスクは通常しなくて当たり前。マスクの予防効果にそこまで期待しないわ、というタイプの方のスキーマでいくと、マスクをすることは「日常的な行為ではない、普通と名付けられる行動ではない」となるわけなので、私がいかに「マスクしてほしい」と陰ながら念じても(笑)、気付かないワケです。
去年の花粉症シーズン、青森県などの一部の市町村で「市役所員は極力職場でマスクを着用しないこと」という指示が出され、市民は困惑した、というニュースがありました。理由としては、マスクをしていると、市民の方にお話が聞こえにくい。マナー違反ではないか。というものが挙げられていました。インフルエンザも猛威を振るっていた2月のことです。困惑した、という市民が多かったのも頷けます。
では、本来、マスクのマナーはどうなのでしょう。マスクは顔の半分が隠れることから、相手に不安感を与えやすいと言われています。昨今では「マスクはマナー違反ではない」という考え方が、ビジネスでも主流になってきていますが、打ち合わせなどの場所では、「マスクをしていてすみません」といった一言を伝えるのがベター。
マスクをするのが良いマナーなのか、しないのが良いマナーなのか。答えは場所やタイミングによって様々ですが、私が挙げた『スキーマ』のお話のように、「こうするのが当たり前」という固定概念は、人によって千差万別ということだけは覚えておくほうがよさそうですね!