それは、「お友達のいいところを、ペアになって言い合いましょう」という内容だったのだとか。
娘は、ペアになったお友達の長所について「ダメなことはダメと、自分の意見を伝えることができる」と挙げたのだそう。
実は、そのお友達自身が自分の欠点だと思っていたのが「ダメだとか、人を注意するけど、言い方がきついから直したい」ということだったんだそうです。先生からは、そんな「お友達のことをよく見ているね」と褒めていただきました。
自分で欠点だと思っていたことを肯定されると、大人でもうれしいですよね。
授業では、「いいところが見つかりません!」という意見も飛び出したのだそうで…
そう、褒めることってとても難しいんですよね。
褒められて育つと、人のことも褒めることができる人間へと成長しやすいと言われています。結局、「ボキャブラリー」なのだ、と。
心理カウンセラーとしての勉強で、最初に『意外に難しい!!!』と壁にぶつかったのが、この「誉める」ことでした。
カウンセリングでは第一歩です。
相手を肯定し、ありのままの姿を認める。
ただ、「我慢強いね」と褒めたつもりが、「もっと我慢させるように仕向ける結果」に繋がりかねないことなど、
褒めることは意外に、本当に難しい。
けれど、理屈で考えるのではなく、
「言われて嬉しい」を出発点にして、相手を褒める行為は、子育てにも、また社内コミュニケーションにも、すべての人間関係において役立つスキルだと言えるのではないでしょうか。
どんな相手でもいい、褒める言葉を並べてみてください。
やさしい、明るい、綺麗、頭がいい、機転が利く…
そして、ふと思いました。
娘が先生に褒められたように、「お友達のことをよく見ているね」、これが大切なんだ、と。
相手を、見つめること。
これは尊重であり、礼儀であり、敬意。
娘も、そして自分自身も、友人家族全ての人に敬意をもって接する生き方をしていけたら、と思った次第です。