母親は人間性を育て、父親は社会性を育てると、よく言われていますよね。
男性は、経験から結果を出すことを重要視する傾向にあって、「何があってもあなたの味方よ」という母親目線とはまた違った、社会的な視点から子供を見て、叱り、育てる側面があるからではないでしょうか。
簡単に言えば、「何があってもお前を守るが、何をしても味方になってくれるなどとは思うなよ。お前がダメなことをしたら、お父さんはちゃんと叱るぞ。」というようなイメージでしょうか。
我が家でも、私の言うことを聞かなくなってきた息子に「父ちゃんに叱ってもらいますよ!」というと、「ハイ」と大人しくいい子になる。
やはり、父ちゃんは尊敬され、ちょっと怖いところもあるものなんです。(それでも息子は父ちゃんが大好きで、朝、階段の上から「とうちゃーーーん」と叫んで起きてくるのは日常茶飯事。)
昨今、やさしいパパが増えたという話をよく聞きます。
子供とたくさん会話をしてくれる、イクメンと。
一方で、その会話が一方的になり、『ママにはいろいろ話してるみたいなんだけど、パパにはなかなか…』と感じている方も多い様子なので、今日はちょっと、パパ目線での親子会話術のススメを少し。
パパにおすすめなのは、「承認」スタイル。
よく、「学校どうだった?」とかいった「?」クエスチョンマークで会話の投げかけ第一歩を踏むパパが多いようですが、疑問形ではなく、パパ自身がお子さんを観察した時に気が付いたことを伝えてみる、という言葉掛けがお勧めなんです。
「今日はいっぱい服が汚れてるな。」
「うん、友達とサッカーやったんだよ」
「学校でか?」
「そう、最近仲良くなった〇〇くんと学校で…」
と、お子さんにとっての『いつもと違うこと』に気づき、言葉をかけてあげることで、子供は「パパは、見ててくれてるんだな」という安心感を得るとともに、「応援してくれているんだな」と、やる気も出てくるはずです。
特にお子さんが小さいうちは、仕事から帰ったら、もう子供は寝る時間、ということもあるでしょう。短いコミュニケーション時間だからこそ、「いつもより眠そうだな」「いつもよりテンション高いな」など、お子様の様子に目を配り、関心を持ち、それを伝える言葉をかけるというコミュニケーションを続けていただきたいと思います。