つまり、全国大会よりも受賞確率が高い!ということもあり、
今年は小学2年生の娘に参加を勧めてみました。
「何か不思議に思っていることはない?」と尋ねたところ、返ってきた答えは
「ポップコーン!どうして音が鳴るんだろう?どうして黄色いとうもろこしなのに白いポップコーンができるんだろう?」
などなど。
先日ノーベル物理学賞を受賞された真鍋淑郎先生もインタビューにて、
「はやりの研究にはしらず、好奇心に基づいた研究をしてほしい」と、繰り返し好奇心という言葉を使っていらっしゃいましたよね。
そう、好奇心!
情報があまりに便利に得られるような時代になったことで、逆に損なわれてしまってはいないだろうか?と問いたいことです。
「〇〇って何だろう?よし、スマホで検索。へー、なるほどね、オッケー分かった。」
これでは、好奇心は育ちません。
娘は、「音というものの仕組み」も小学校図書館の先生にアドバイスをいただきながら本を借りてきて学び、
音は「急激な変化」によって生じるものだということを学びました。
つまり、ポップコーンはじっくりコトコト煮込んでは音が鳴らない。急激にフライパンで熱されることによって「一気に」中身がはじけるから、音が鳴るのだ、と知ったわけです。
娘の疑問は次に続きます。
「どうして破裂するの?とうもろこしの中の何がはじけるの?」
ここで、娘は様々な本を読み漁り、
*太古の昔は、「トウモロコシの中に小さな悪魔が住んでいて、熱くするとその悪魔が怒って中から飛び出すからトウモロコシがはじけるのだ」と言われていた歴史。
*トウモロコシは、中の水分が熱によって急激に膨らむことで起こる、いわゆる水蒸気爆発によってはじけるのだ。
ということを学びました。
まだまだ続きます。
「じゃあ、中の水分を減らしてみたら?増やしてみたら?」
ここからは実験です。水に浸した爆裂種のトウモロコシ、炎天下でさらに乾燥させたものとを比較。
「多分、水を含ませたほうがいっぱい膨らむ。だって、水が爆発するんだから」という予想に反し…
娘は、親の(大人の)私でも知らなかった「びっくり!こうなった!!!!なるほど!!!!」という答えに、自分の力で辿り着きました。
これはもう、尊敬に値します。
「おかあさん、あのね、びっくりだよ。〇〇は××でね・・・」
一冊の本を読むたび、一つの疑問が解消されるたび更なる疑問が膨らんでいく。これぞ、好奇心!!!
「もっと知りたくなったよ!」
そういった娘の興奮した笑顔、忘れられません。
2002年に発表された南カリフォルニア大学の調査によると、
好奇心が高い子供のほうがIQが高まることが明らかになったそうです。
たとえば幼少期の「どうして?どうして?」と何でも質問する発達段階のころから、
不思議と親というのは子供に「正しい答え」を与えようとしがちです。
しかし、「自力で答えにたどり着く能力」を育ててあげたほうが、本人にとって「面白い!」と感じる喜びは増えていくのかもしれません。
情報リテラシーが磨かれる「調べ学習」など、機会があればぜひ積極的に子供の好奇心を伸ばしてあげたいものですね!